肌触りの優しい浴衣から、Tシャツ感覚で着られるトップスをつくりました。衿開きはすっきりとしたVネック、袖は肩を程よく覆うフレンチ丈です。

経糸でブルーから白へとグラデーションに織られた上に、デフォルメされたお花（椿でしょうか？）と、露を置いた涼し気な草の葉が染め出されています。

織りに染めを組み合わせるという凝ったつくりですが、裏表にしっかりと染料を入れた注染の技術も確かで、柔らかな草の葉の流れや、椿の葉のぼかしも味わい深く、おそらく手染めだと思われます。

グラデーションの地色はビンテージジーンズのような美しいインディゴブルー。花と葉の藍色と葉のグリーンとの色合わせにとても品があり、花芯の小さな赤がさし色として可愛さを添えています。色合いで一番近いのは最後の生地の写真です。

透け感のない程よい厚みとゆったりしたライン、吸汗性や放湿性に優れた、日本の夏に最適化された浴衣素材で、夏の日常着として、あるいはリラックスウエアとしておすすめです。

もちろんデニムとの相性はバッチリ。あるいは白のワイドパンツやスカート、麻のストールなどを合わせるとぐっとおしゃれになります。

形はシンプルなスクエアで、服の中で体が泳ぎ、風が通り抜けていく心地よさが感じられる一枚です。服を着ているというよりも、浴衣生地をストンとまとっている、というほうがぴったりでしょうか。

同布でビッグシルエットも出していますが、こちらは通常のレギュラーシルエットです。程よいサイズ感で着まわしたい方には、こちらがおすすめです。

ビッグとの違いはもう一つ、こちらでは生地を横使いにしています。同じ浴衣ながら少し異なる雰囲気に仕上がりました。

横使いは着物としては想定外ですが、そのためにかえって、着物地のようではない不思議なニュアンスが出てきます。

この浴衣は、模様の流れだけでなくグラデーションが縦の縞を作っているため、それを横にするとストライプがボーダーになり、若々しい、自由な遊び心が浮かびあがりました。

横使いにするとキモノキモノしくなくなって、元の着物から少し遠くに来れたような気もして、個人的には結構気に入っています。

Vの開きは少し浅く、脇に6cmのスリット入りです。

一点ものですが、生地を縦使いにしたビッグシルエットのトップスもあります。
https://www.iichi.com/listing/item/1862415


★素材：綿
★洗濯：手洗い、洗濯機ネット使用
★サイズ：身幅57cm、着丈55cm
★モデル身長：162cm

★デザインや体型によりサイズ感が異なる場合がありますので、上記サイズを参考に、お手元の洋服（ニットやカットソーではなく、布地のもの）でご自身のサイズをお確かめの上、ご注文ください。採寸はブラウスやタンクトップ等、なるべく似たデザインでお願いいたします。


※同じ布地を利用した作品でも作品ごとに色や形や大きさが異なる場合があります。全てを手作業で制作しておりますので、一点ものとしてご理解のうえお求めください。
※着物地は制作前に手洗いしておりますが、落ち切れない汚れや折じわ、色やけ、針あななどが残っている場合があります。古布としてご理解のうえお求めください。
※ご購入前に作品の「サイズ」や「素材」を十分にご確認頂きますようお願い致します。
※画面上と実物では色が異なって見える場合があります。ご不明な点がありましたら、お問い合わせください。
※水濡れにより色移りする場合がありますのでご注意ください。
※複数作品のご注文の際、実際の送料と若干の誤差が生じてしまう場合がございます。予めご了承ください。
※作品は複数のルートで販売しております。ご注文のタイミングで在庫切れの場合はその旨ご連絡し、優先的に再制作してお送りいたします。
一点ものの場合は代替作品をご提案いたしますので、ご検討ください。
希少な素材で一つづつ手作りしておりますので、ご理解いただければ幸いです。